2023年7月19日、第169回芥川賞受賞作品が発表されました。
受賞したのは市川沙央さんの「ハンチバック」。
市川沙央さんは「筋疾患先天性ミオパチー」を幼い頃から患いながら、20年以上も執筆活動を続けてきました。
芥川賞受賞の記者会見で市川沙央さんは「強く訴えたいことがあったから書いた」と発言されています。
デビュー作で名誉ある賞を受賞されていることから、市川沙央さんの経歴が気になる方も多いのではないでしょうか。
当記事では「市川沙央の経歴や高校(学歴)は?年齢や性別に両親についても調査!」と題してお伝えしていきます。
市川沙央の経歴
市川沙央さんは幼い頃から難病を抱えながら、小説家になる夢を20年以上追い続けてこられました。
市川沙央さんの経歴についてみていきましょう。
<経歴>
- 「筋疾患先天性ミオパチー」を患う
- 14歳の時に症状が進行し入院
- 20歳の時に小説家になろうと思い立つ
- コバルト・ノベル大賞(現在はノベル大賞)に20年以上応募し続ける
- 2023年第128回文學界新人賞・第169回芥川賞を受賞
「筋疾患先天性ミオパチー」を患う
市川沙央さんは小さい頃から難病「筋疾患先天性ミオパチー」を患っておられます。
14歳のときに症状が進み入院されたそうです。
その時から気管切開をされ、人工呼吸器をつけてほぼ家で過ごされていたとのこと。
20歳になったとき、自分には何ができるのかと考え「小説家になろう」と決心されます。
ちなみに、市川沙央さんが患っている「筋疾患先天性ミオパチー」は次のように説明されています。
先天性ミオパチーは、骨格筋の先天的な構造異常により、新生児期ないし乳児期から筋力、筋緊張低下を示し、また筋症状以外にも呼吸障害、心合併症、関節拘縮、側弯、発育・発達の遅れ等を認める疾患群である。
引用:難病情報センター
執筆するときは仰向けになってiPad miniをゲーム機のように持って入力をするというスタイルをとられているそうです。
小説家になろうと思い立つ
小説家を目指すにあたり、市川沙央さんははじめ「文學界」に応募しようとしたのですが、書ききれずに純文学は断念されました。
それからはコバルト・ノベル大賞(現在はノベル大賞)に、なんと20年以上も応募し続けているそうです。
女性向けのライトノベル、SF、ファンタジーの賞に応募されていて、多いときでは原稿用紙350枚ほどの作品を年に3本書かれていたとのこと。
2023年に各賞を受賞
市川沙央さんは「ハンチバック」で文藝春秋の第128回文學界新人賞を受賞し、デビューを掴みました。
卒業論文と並行して執筆された初めての純文学作品だそうです。
そして、2023年7月19日に同作で第169回芥川賞を受賞したことが発表されました。
市川沙央の学歴(高校・大学)
市川沙央さんの学歴は次のとおりです。
2012年 八洲学園大学に特修生として入学
2013年 八洲学園大学の正科生になる
2023年 早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科を卒業
高校がどこかは明らかになっていませんが、高校には行っていない可能性があります。
なぜなら上記でご紹介した通り、2012年に八洲学園大学に特修生として入学されているからです。
この「特修生」とは、本来大学に入学する資格をもたない方が、大学入学資格を得るための制度を指すそうです。
つまり、市川沙央さんは「大学に入学する資格をもたない=高校を卒業していない」のではと考えられます。
その後、2023年に早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科を卒業されています。
(入学年度は調べてもわかりませんでしたが、インタビュー記事で「4年間通った」と発言されています。)
市川沙央さんの卒業論文が高く評価され、小野梓記念学術賞(学内賞)が贈られたそうです。
2023年は卒論で学内賞を受賞、文學界新人賞、そして芥川賞受賞。
まさに20年以上の努力が結果として表れた年ですね。
市川沙央のプロフィール(年齢・性別・本名)
市川沙央さんのプロフィール(年齢・性別・本名)をまとめました。
名前:市川 沙央(いちかわ さおう)
生まれ年:1979年(誕生日は公表されていません)
年齢:43歳(2023年7月19日現在)
性別:女性
出身:神奈川県
最終学歴:早稲田大学人間科学部eスクール人間環境科学科
市川沙央さんという名前が本名なのかどうかは明らかになっていません。
また、誕生日が公表されていませんが、「43歳」と出ているため年齢は43歳で間違いなさそうです。
画像はこちら
市川沙央の両親
市川沙央さんはご両親と一緒に暮らしています。
一般の方なので詳しい情報は出てきませんが、お父様のエピソードがインタビュー記事に載っていたので紹介します。
取材後の急な雨にスタッフ一同を車で駅まで送ってくださったお父さん。車中の会話から娘を誇りに思う様子が伝わってきました
文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1
幼い頃からのご病気もあり、ずっと支えてこられたご両親にとって市川沙央さんの芥川賞受賞はとても嬉しかったことでしょう。
まとめ
市川沙央さんの経歴、学歴(高校・大学)、プロフィール(年齢・性別・本名)、両親についてまとめました。
難病「筋疾患先天性ミオパチー」を幼い頃から患っている市川沙央さん。
20歳のときに「小説家になりたい」と思い立ち、今まで様々な賞に応募し続けてきました。
第169回芥川賞を受賞された「ハンチバック」は市川沙央さんの初めての純文学。
同作は文學界新人賞も受賞しており、かなり評価が高いです。
今回の芥川賞受賞はご両親も大変喜ばれていることでしょう。
市川沙央さんの今後のご活躍に期待したいです。